２年前から開始された国土交通省補助事業の断熱施工技術講習会の鹿児島地区の講師を担当して、今年の最終年は奄美市での開催となりました。４日間で午前と午後の８講習を開催しました。断熱基準の無い温熱等級８地区となる奄美地区より南部は、元来温暖多湿で冷房期間及び設定温度も低く、構造壁内で発生する夏型結露（逆転結露）による被害の出やすい地域で、更に近年の夏季の延長及び温湿度の上昇による結露被害は深刻です。断熱施工方法や構造も７地区よりより一層防露対策寄りのものに変更されています。参加された大工さんも設計関係者の皆様からも多くの質問が投げかけられ、状況打開の手法の見出しに机上も実技講習も真剣な表情が伺えました。気流止めや外体力面材の設置や結露対策優先の断熱施工方法等の併用により現状の断熱性能向上と結露を最小限抑える事が目的です。最終日の講習も満席でした。少しでも現状改善の力添えになれたらとの思いで奄美からのフライトに着きました。主催者及び関係者の皆様方、本当にお疲れ様でした。